北辰偏差値とは?

北辰テストを受験すると「北辰偏差値」という数値が毎回発表されます。
この「北辰偏差値」とはどんなものなのでしょうか?普通の「偏差値」との違いはどういうところにあるのでしょうか。

まず一般に言われる「偏差値」とは何か。
難しい計算式はあるのですが、簡単に言うと「偏差値」とは、そのテストにおける平均値を「50」としたときの自分の位置を示す数値です。
例えば、100点満点のテストで全体の平均点が60点だった場合、60点だった人の偏差値は50となり、その人は全体のちょうど真ん中に位置することになります。
平均点というのはそのテストが難しかった時には低くなり、簡単だと高くなりますので、得点だけでは全体における自分の位置を知ることはできないわけです。
一方、偏差値は得点と違い、常に平均が50で表わされるので、50より高ければ平均以上、低ければ平均以下だということがわかります。(ちなみに中3数学の北辰テストの平均点はほとんどの場合40点台です)

では「北辰偏差値」は先に説明した「偏差値」とどう違うのか?
仮に第1回の北辰テストを受験した成績優秀な生徒100人が、第2回を受験しなかったとします。また、北辰テストは毎回必ず同じ人数が受験するわけではありません。毎回必ず全員が受験し続けた場合の偏差値を「正確な偏差値」と考えると、当然、実際の偏差値にはその時その時の状況によって「正確な偏差値」との誤差が出てしまうわけです。
そこで、70年以上にわたり北辰テストを主催している北辰図書は、過去のデータに基づいて埼玉県の同学年全員が受験した場合の平均点を推定し、いつでも同じ基準で偏差値を算出しているとのことです。
ですから、北辰偏差値が50の生徒の成績は、「埼玉県の同学年全員のちょうど真ん中」ということになります。

つまり、北辰偏差値とは北辰図書が独自に算出した「その実施回に関係なく、埼玉県全体の中でのその時点での自分の学力レベルを表す数値」ということになります。

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